明日も晴れでありますように
卓球、小説、最近の出来事などについてのんびりと語るブログ。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
~Capacity~ 第2話「記憶の底から」
第2話です。今回は戦闘シーンがありますが、少ないです。この頃表現方法もあまり持ち合わせていなかったのでやたらと同じ言葉が繰り返されてます。
ショウはただその光景を傍観することしかできなかった。そしてふとマルクスに言われたことを思い出した。
(『dawn sky』に所属するCapacityだった…。僕が?あんな力が僕にあるっていうのか…?)
答えは出ない。それはショウにもわかっていることだ。しかし、考えずにはいられない。たとえその答えは出なくとも…。
ショウがそんなことを感じていたとき、先ほどの爆発で開いた穴から二人の男が出てきた。その背には翼。今のケーンと同類を思わせる服装。その姿を見たショウはつぶやいた。
「あいつらもCapacity…」
両者とも長身で、一人は細身で金の短髪。もう一人は大柄で黒髪。体格だけで言えば正反対な二人組みだ。
「今日こそあんたの首、俺たちがいただく!」
金髪の男、クロウがマルクスを睨みながら言った。その目は鋭く、相手の動きを封じ込めてしまいそうなほどのものだ。その強い眼力で睨まれているにも関わらず、マルクスは不適に微笑している。その前にケーンが立ちふさがった。
「うちの隊長には指一本触れさせやしない!」
ケーンがそう宣言した刹那、相手側がまっすぐ突撃してきた。それを見たケーンはすばやく敵の方向に手を広げ、意識を集中させた。
(何だ…。何が始まるんだ…)
ショウは恐れを抱きながらもケーンの様子を凝視していた。すると彼の手の平の一寸先に黒と紫が入り混じったシャボン玉のような物体が現われた。しかし、先ほどのそれとは形状が異なっていた。前に同じ色の物体を出したときは平面で大きく広がっていた。今出ているものは球体になっている。その球体を作り出した腕を、もう片方で押さえる。すると球体がケーンの手を離れ、弾丸を思わせるほどの速度で放たれた。それは二人の間をすれすれで通り抜け、壁に衝突した。攻撃が外れたことを確認したケーンは、両手の平を胸の前で向かい合わせた。するとその間に先ほどの物より二回りほど大きい球体が現われた。それは手を離しても飛んでいかず、停滞している。ケーンはその場で体勢を低くし、右手を強く握り、拳を引いた。すると目の前の球体と同じ色をしたものがその拳を覆った。
「はあっ!」
その掛け声とともに拳を勢いよく球体にぶつけた。すると衝突部分からヒビが入り始め、全体に広がった。刹那、球体が何十にも分裂し、飛散した。
「!!散れ!」
クロウ達は攻撃に対して直角に回避し、二手に別れた。
(よし!)
その状況を見たケーンは、左に避けたクロウの方向へ走り出すような体制をとった。すると背中の翼が広がり、足が数センチ浮いた。刹那、ケーンはクロウに向かって突貫し、瞬時に打撃戦の間合いに入った。ケーンが拳を引く。すると先ほどと同じ物質が拳を覆うように現われた。それと同時にクロウは胸の前で両腕を交差させ、防御体勢を取った。ケーンの攻撃はその腕を目掛け放たれた。刹那、ケーンの腕がクロウに当たり、二人の間に閃光が奔った。否、ケーンの攻撃はクロウの一歩手前で止まっている。そこには黄色く半透明の物質がクロウを守るかのように出現していた。それがバリアの役目を果たし、攻撃を防いでいる。閃光はこの物質とケーンの能力とがぶつかり合い発生していた。
「お前だけであの隊長さんを守りきれんのかよ?新顔」
クロウがケーンを煽る。ケーンは答えず、睨んだ。
「フッ、意気込みはいいみたいだな…。なら教えてやるよ。心だけじゃどうにもならないってことをな!」
クロウは嘲笑うかのようにそう言った。それと同時に今まで離れていたバーンズがいつの間にかケーンの後ろに回りこみ、全員が一直線上に並ぶ形になった。バーンズが腕をケーンの方向へ伸ばし手を広げる。するとケーンと同じように球体が現れた。しかし、それはケーンのものとは違い、赤と橙が混迷したものであった。
ケーンはバーンズが後ろに回りこんだことに気づいておらず、クロウと対峙したままでいる。その様子を見たショウの脳裏に何か鮮明なイメージが重なって見えた。場所と人物は違うが、配置は全く同じ状態だ。その光景に、ショウはどちらが現実なのかわからなくなっていた。
「危ない後ろ!!」
ショウが気づいたときには既に叫んでいた。ケーンがその声に気づき、後ろを見る。それと同時にバーンズが球体を放った。
「くっ!」
敵の反撃を確認したケーンはクロウへの攻撃を止め、後ろに反り返るように跳んだ。クロウもバーンズの攻撃を避けるため、素早く横に跳ぶ。刹那、球体は先ほどまで二人がいた場所を通り過ぎ、後ろで爆発を起こした。
ケーンは先ほどの跳躍でバーンズの頭上まで移動した。その勢いは衰えず、着地した時には後ろにまで回りこんでいた。バーンズは振り返りざまに両手で何かを掴むような形で腕を振った。刹那、バーンズの腕から赤い何かが飛び出し、一瞬で柄の長い大槌を形取った。
ケーンは体勢を低く取り、その攻撃を回避した。頭上を大槌が通り過ぎると同時にケーンが拳を振るう。バリアを張る時間がないのか、バーンズはその動きに合わせて大槌を自分の前にかざし盾として使った。バーンズの大槌とケーンの拳が触れた瞬間、バーンズの巨体が吹き飛ばされる。それと同時に背中の翼が開き、体を押し戻すように羽ばたいた。1度羽ばたくと同時にバーンズにかかっていた衝撃は瞬く間に弱まり、地面に足をつけた瞬間になくなった。刹那、クロウがバーンズの横に着く。それによって、位置関係は二人が攻めてくる前のものとほぼ同じ状態になった。バーンズは先ほど攻撃する前に聞こえた声の主を見つけるべく、敵陣を見渡した。
「あいつは…。生きていたのか」
バーンズがショウの存在に気付き、そう言った。それを聞いたクロウもショウに目を向ける。
「ちっ、くたばり損ないが…。まぁいい。もう一回殺せば変わんねぇ」
クロウがそう言うと、バーンズが右手を構える。刹那、赤と橙の球体が現れた。
「そろそろ終わりにしてやるよ」
クロウのその言葉と同時に球体が放たれた。
(くそっ、後ろには隊長が…!)
バーンズの攻撃はケーンが避ければマルクスに当たる軌道を進んでいる。ケーンはその場でバリアを張り、球体が近づくのを待ち構えた。刹那、球体はバリアの一歩手前で爆発し、ケーンの眼前に爆風が広がった。ケーンはその場でバリアを張り、球体が近づくのを待ち構えた。刹那、球体はバリアの一歩手前で爆発し、ケーンの眼前に爆風が広がった。予想外の出来事に、ケーンは困惑しつつも、相手の気配を探った。ケーンの目に、爆風の向こうに2人の人影が映し出された。それも赤外線スコープを覗いているかのように明確に見えている。その映像からケーンは敵の動きを窺った。クロウが動き出す。しかし、明らかにマルクスの方向を向いていない。
(…まさか!)
ケーンがショウの元へ向かう。刹那、爆風の中から黄色の物体が飛び出した。その軌道はショウへの一直線コースを辿っている。ショウにはそれが何かはっきり見えていた。ナイフである。しかし、それは実際のものではなく、ナイフの形を成したクロウの能力であった。ショウがそれを視認したときには既に目の前にまで迫ってきていた。刹那、ショウの世界が深紅に染まった。目の前には手。クロウの能力が突き刺さった手があった。そこから出た血液がショウの目に付着していた。
「なんとか間に合った…。無事で良かったです」
その手の持ち主、ケーンがショウを見て、微笑みながら言った。しかし、その額にはうっすらと脂汗をかいていた。その顔を見た瞬間、ショウの脳裏に先ほどと同じように鮮明なイメージが重なって見えた。赤の長髪に真紅の瞳をしている男性だ。ショウはその姿を見た瞬間、自分の中を一つの言葉が駆け巡った。
「兄…さん?」
刹那、その男性の腹部から何かが飛び出した。わずかに発光している剣のような形の物。ショウはそれが何か色でわかった。誰かの能力だ。それを確認した瞬間、目の前が赤一色で閉ざされた。刹那、先ほどのイメージやそれに似たものが強制的に流れ込んできた。
「ぐっ…ぁぁぁ…!!(頭が…割れそうだ…!!)」
突然の激痛と出来事に、ショウは頭を抱えながら呻いた。なおもイメージは頭の中に流れ込んでくる。敵を殺し、仲間が殺され、兄が殺され…。そのイメージの中にはクロウとバーンズの姿もあった。自分の仲間に襲い掛かっている。そして酷い方法で葬っていった。
「うああああぁぁぁぁっ!!!」
その残忍な光景と、頭を駆け巡る激痛に、ショウは叫んだ。刹那、突然イメージが途切れ、激痛が嘘のように止んだ。すると、一つの感情が込み上げてきた。
「マルクスさん、わかったことが…二つあります…」
声は冷静だった。しかし、その裏には激情が隠れている。まさに嵐の前の静けさのようだった。
「一つは、たった一人の家族が殺されたこと。そしてもう一つは…」
ショウがクロウとバーンズを睨む。その目は怒りに溢れ、今にも爆発せんばかりの迫力があった。その目で見ながら、ショウは二人に向けるかのように言った。
「あいつらが…僕の敵だということです」
ショウはそう言い終わるとベッドから降り、二人の方へ歩き出した。
「ショウ君!」
ケーンがショウを引き留めようと肩に触れた瞬間、その手に閃光が奔り、弾き飛ばされた。
「ケーンさん達は手を出さないでください」
ショウはそう言いながらケーンよりも前に出た。瞳は依然としてクロウとバーンズを映していた。刹那、ショウの足元から炎が上がった。しかし、ショウはそれを苦ともせず、その場に立っている。すると、燃え盛る炎は勢いを増し、まるで蛇のようにショウの体を覆っていく。そしてそれは体全体を覆いつくすと球体になった。刹那、ショウを包んでいた炎が弾けるように消滅した。その炎の中から一人の少年が姿を現した。燃えるような赤髪に真紅の瞳。その背に純白の翼を宿し、黒と金、銀を基調とした戦闘衣装を身にまとったその少年は、紛れもなくショウであった。
「僕はあなた達を…許すわけにはいかない…!!」


懐かしいです。そして恥ずかしいです、下手くそなのがw もっと上手くなりたいものです。
えー、この後ショウの初戦闘が行われて、違う場面に移行します。お楽しみに・・・できるのかなぁこんな作品で・・・。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。